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「00秒エントリー」をやると勝率がどうなるか、2020年最新版のバイナリー業者の最新動向から解説します。
もくじ

00秒エントリーとはローソク足が次足になる切り替わりのタイミング(0秒)を狙ってエントリーを行うことです。
サインツールを用いた手法などによく使われます。
00秒エントリーの具体例
- ハイロー15分取引で5分00秒/10分00秒ジャストでのエントリー(15分は業者の使用上、新しい取引生成までのラグがあるため出来ない)
- ターボ取引での5分足での取引の5分00秒ジャストエントリー
00秒エントリーをしていけない理由は
スプレッドが拡大し、不利な位置にて約定されるから
具体的に言うと「59秒〜02秒」はスプレッド(不利な位置にてエントリー)が拡大される傾向にあります。
バイナリーのスプレッドの種類
カラオケに平日料金と休日料金があるように
ハイローも「通常スプレッド」と「イベントスプレッド」が存在します。
- 通常スプレッドは「通貨ペアとボラティリティ」に応じて決定されます。
- イベントスプレッドはある程度一定の条件で発生するときもあれば、不規則に発生する場合もあります。
00秒エントリーする手法は多く存在し、実際に0秒をめがけてエントリーするユーザーは多く、多いことがわかってるからイベントスプレッドにし、スプレッドを高く設定しているのでしょう。

00秒エントリーする層は養分でしかなく、業者の完全なドル箱要員です。
ロジック本来の勝率(バックテスト勝率)と実際のエントリー(フォワード勝率)での乖離が生まれ、勝率が下がります。
通常スプレッドの状態でバックテスト値から5%程度は下がるので、勝率55%のロジックだったら勝率50%程度になります。
当然、イベントスプレッドの時はもっと下がります。
「バックテストで損益分岐点上回ってるから勝率55%台でも勝てます」みたいなツールたまにあるけど、フォワード値考慮してないよねって。

スプレッドを意識したバイナリー手法

バイナリー手法には、スプレッド対策をしたロジックとスプレッド対策していないロジックの2種類が存在します。
この世の中に存在するロジックはスプレッドに対応していないロジックです。
RSI、ストキャス、MACD、ボリバンベースの手法は、どれも利幅を抜きづらい「スプレッド対策していない」ロジックです。
当然、スプレッドを想定しているロジックと、していないロジックではバックテスト勝率とフォワード勝率の乖離が異なります。
サイキックスの過去したインジケーターでドル円2018年間勝率60%のロジックをいくつかあり、そのうち2つを選んで1000エントリーほど自動売買で回したところ、以下の結果となりました。
1つはスプレッド対策をしたロジックで
1つはスプレッド対策していないロジックです。
バックテスト勝率59.7%→フォワード勝率50.2%
バックテスト勝率60.2%→フォワード勝率55.4%
ちなみに1つはオシレーターを組み合わせて作ったロジックで、もう1つはローソク足とボラのフィルターで作ったロジックです。
同じ勝率でも実際の運用成績は「スプレッドを想定していて、十分な利幅が抜けるロジックであるか」に応じて変化します。


00秒エントリーは絶対ダメ、何があってもダメ
今00秒ロジックをやっているのならすぐやめましょう。金ドブです。
「時代に適したロジック」×「大きな利幅」×「エントリーに再現性があり、優位性が証明できること」と言うのが、
2020年バイナリーを生き抜いていくためには必要です。
今回お伝えしたのは全て個人の経験に基づく見解です。私は業者の中の人であるため、情報の完璧な正確性は保証しかねます。