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オープンオーダーを使ったバイナリー手法というのが2018年から急激に頭角を見せています。

オープンオーダーとはOANDAというFX業者が出している
自社内のユーザーのオーダー情報をグラフにした取引補助ツールです。
OANDAを使用しているユーザーが
どこに指値/逆指値を入れているのかを見ることができます。(同様にオープンポジションでは現在持たれているポジションを見ることができます)

先ほどのサイト版の他にOANDA社はこちらのオープンオーダーを
MT4で表示できるインジケーターも口座開設者向けに無料で配布しています。
このオープンオーダー/オープンポジションのMT4インジケーターを利用して「厚めの売り/買いが入っている部分で逆張り」という手法を使っている方が急激に増えています。

オーダーの位置が丸見えってことは勝率100%なのでは?
と一見、思ってしまいがちなのですが
プロの投資家からいうと
「オープンオーダーをバイナリーの逆張りに使うのは素人としか思えない」
(※オープンオーダー自体は非常に画期的なツールだと思います。ただバイナリー手法として使うのに懐疑的な見方をしているだけです。)
何故ならば、オープンオーダーというのは、
1つのFX業者のポジション情報を反映したものにすぎないから。
個人のオーダーだけでチャートは動いていません。
手法に取り入れている人は為替相場の仕組みを理解できていない

為替チャートの出来高を占めている約2割は実需筋、残りの約8割は投機筋と言われています。
そして投機筋のうち個人投資家の割合は大体4分の1もないという風に言われてます。
(※規模が大きすぎて、正確なデータは取ることが出来ませんのであくまで目安として考えてください)

つまり、個人投資家が与える影響というのは限定的。
大口投資家と個人投資家では、当然ポジションの取り方が異なるので個人投資家のごく一部のオーダー情報を元にトレードするのは為替相場においてはナンセンス。
どこにストップが溜まっているのか?を知るためには
チャートベース(テクニカル)で大口エントリーがどこで入ったかを考える必要がある。

どんなにインジが〜、自動売買が〜、EAが〜とか
利益出してそうな「雰囲気」を出して
偉そうなことを言っていても
この市場の根本的な仕組みを知らない以上ただの素人。話を聞く価値ゼロ。
以上、一見欠点がなさそうなオープンオーダーですが
目安として見るぶんには良くてもそれを手法にするのは
「危ない」ということがおわかりいただけたでしょうか。
あと語弊のないように言っておくと、オアンダ自体は国内でも有数な優秀なFX業者であり、ユーザーのことを本当に考えている業者だと思います。
今回の記事が、オープンオーダー手法以外にも、
ご自身の手法を見つめ直す何かのきっかけになれば幸いです。