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テクニカル分析VSファンダメンタル分析
どっちが勝つのか?結果はCMの後で。
もくじ
テクニカル分析とは?
「過去チャートの値動きパターンから将来の価格を予想する分析」
ファンダメンタル分析とは?
「経済状況や金利差、貿易収支など、その通貨を発行している国の全般的な状況から将来の価格を予測する分析」
テクニカル分析とファンダメンタル分析の違いを説明する際に
色んなことが言えるのですが、端的に言えば
「チャートを使うか使わないかの違い」(※例外あり)
だと思っていただければと思います。
結論を先に言ってしまう
初心者がFX/先物/バイナリーで勝つために必要なのは
「正しいテクニカル分析」を身につけること一択。
何故ならば、
どんな事象も全て価格に織り込まれ、チャートに反映されているから
ここからは、それぞれテクニカル分析とファンダメンタル分析について
詳しく解説し「初心者が勝つために必要な知識」をお伝えしていきます。
まずはファンダメンタルズの分析に具体的にどのようなものがあるのか見てみましょう。
- 米国債等の金利等の金融政策から判断
ヘッドライン(速報)や要人発言から判断・米国債等の金利等の金融政策から判断 - 経済指標の数値から判断(米雇用統計、失業率、GDP等)
ファンダメンタル分析はヘッドラインや金利、様々な経済指標を分析し、
それらを元にトレードするわけですが、
ファンダメンタル分析の目的
ファンダメンタル分析をするのであれば最初に「目的」を明確化する必要があります。
というのも今の時代、TwitterやFX業者の出しているニュースなどで
いくらでも「機関投資家(証券会社、ファンド、銀行等)と同レベルの情報」を「無料」で手に入れることが可能です。
そして為替相場や先物市場には株の世界と違ってマーケットが大きすぎるため、「インサイダー取引」という概念もありません。
情報スピードでは個人投資家は機関投資家に敵わない
ただ個人投資家と機関投資家との大きな違いは
「情報の得られるまでの圧倒的な速度の差」にあります。
機関投資家がヘッドラインを見るときには主に「ブルームバーグ端末」or 「ロイター端末」という金融機関専用の情報端末を使います。
この端末から得られる内容が事実上世界で一番使われ、有用な最速のファンダメンタルズ情報です。
シェア率が一番高いブルームバーグ端末は一台設置するのに一番安いプランで
「端末代の数百万」と「月額料金20万」
ほどすると言われています。(※あくまで聞いた話)
ちなみに国内発の日経新聞がやっている「Quick」というサービスもあり、
こちらは年額約70万ほどと言われています。(国内株に強い)
ファンダメンタル分析をする上においての大きな目的は
「他の人が知らない情報をより早く知ることで、いち早くポジションを持ち、マーケットの流れを先取りすること」
ファンダメンタルズの中でもとりわけ速報や経済指標を判断基準にするのであれば「大口投資家との椅子取りゲーム状態」になるんですね。
これらはAI/アルゴリズム/HFT(超高頻度)等が最速で情報を得られるブルームバーグ端末のヘッドラインを元に判断し、数秒で経たないうちにエントリー/決済を行います。
つまり、指標や何か速報があった時の数秒後、数分後には、もうチャートに折り込み済みでチャートが動いているわけです。
少なくとも億以上の運用を行っていない場合には、費用対効果が低く、かつ極めて高度で専門的な知識がないと難しいです。
ファンダメンタル分析で初心者がやるべきこと
大きなファンダメンタル(例えば大統領選挙やBrexit など)はもちろん気にしなければいけないですが、「本源的なお金の流れ」を知ることの方が重要だと思います。
- そもそもドル円とはなんなのか?
- 誰がどう取引して価格が動いているのか?
- 通貨相関性とは何なのか?
ファンダメンタルやそれぞれの通貨ペアの特徴を言い出せばキリがないくらいにありますね。
「トランプ、ドラギの発言が〜、指標が〜、突発的なイベントが〜」
それらがどれくらいマーケットに影響を及ぼすのかを毎回事前に知ることは難しいですし、それを誰よりも察知してトレードするのは超高性能AIやアルゴです。
だからこそ、「どんな事象も全て価格に織り込まれ、チャートに反映されている」と私は考えています。
テクニカル分析の中にも細かい分析方法が無数に存在します。
以下のものはそれらを大きく分類したものになります。
・インディケーター(テクニカル指標)を用いた分析
(例 移動平均線/乖離, ボリンジャーバンド、MACD等)
・裁量トレード分析(ローソク足、チャートパターン、水平ライン、トレンドライン、値幅観測論、エリオット波動等)
・完全に自動で売買するシステムトレード(EA、トラリピ等)
1つだけでなく、これらを複合的に使う場合もあります。
インジケーターを使う時に必要なこと
まず自動売買システム/インジケーターを使ってトレードするのであれば、
「それが何に基づく指標なのか?」を考えなければなりません。
有名どころのインジケーターの分析は2行でかけるような基本的な掛け算とか割り算を使ったものがほとんど。
例えば、5日移動平均線であれば
「1日目〜5日目の終値を全部足して5で割ったもの」なわけですが、
その数値自体には何の意味もありません。
そんな簡単な計算式で勝てるなら、投資を始めている人の大半が億万長者になってます笑

移動平均線と価格が乖離してる!

ボリンジャーバンドが2シグマタッチしてる!

RSIが30にタッチした!

で、それがなんなの????
世の中のほとんどのインジケーターは
誰かが「思いつき」と「ノリ」だけで適当に作ったもの
だと考えてください
それは「ネームバリューがあるものだったとしても」同じです。

このロジックとこれを組み合わせて計算して…インジ完成っと。
これで勝てる気がする!いや絶対勝てる!

それが勝てる客観的証拠は?何年分バックテストとったのよ?
ちゃんとスプレッドの考慮と急変動に対してどう対応するのか考えてる?
どんな相場環境、どれくらいボラティリティ、どの通貨ペア、どの時間帯が一番利益出るの?

いや、それは知らん。
テクニカル分析を行うにはバックテストが必要である
インジケーターや自動売買を使うためには、
徹底的に検証をし、最低でも4年間分のバックテストを取る必要があります。
バックテストとは「固定の条件でどれくらい勝てるのか?」をプログラミングを用いて検証することを指します。
それが裁量手法の場合であっても、最低500ケースくらいは検証する必要があります。
バックテストやら検証やら気の長く感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、その辺に落ちているインジケーターを鵜呑みにしても残念ながら勝てるようにはなりません。
正しいテクニカル分析をするにはどうすれば良いのか?
正しいテクニカル分析を行う上においては
「どの動きに対してどんなアプローチをするのか?」
を明確にすることが最も重要です。
インジケーターの数値がどう、なんとか理論ではこうだから〜ではなく、
その結果どうなるのか?相場の中のどの値動きを狙いに行くのか?
(例: ロスカットの巻き込んだ上昇を狙う手法)
私はその結果、インジケーターをほとんど使わないで
チャートの価格情報から買い/売り圧力を読み取る
「ライントレード」にたどり着きました。
「相場の中のどの動きを狙ったトレードをするのか?」
余計なことをやる前に、最初にここを明確にして
トレードすることが「成功への最短最速の道のり」だと思います。

- 初心者には「正しいテクニカル分析」を身につけること一択
- 正しいテクニカル分析を行う際には「どの動きに対してどんなアプローチをするのかの明確化」が必要