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バイナリーやFXのサイト、Youtube、SNS等で「サイクル理論」「サイクルクローズ」などという言葉をなんとなく聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回はそんなサイクルを丸ごと解説。
ネットで探してもサイクルに関しては曖昧な感じで説明されていることが多く
「具体的にサイクルとは何なのか?そしてどう使うのか?」
といったサイクルについて理解し、
最新の相場にフォーカスした内容が探しても見当たらなかったので、
「相場のサイクル」について解説していこうと思います。
(※サイクルには様々な解釈が存在します。今回はサイキ流のサイクルの使い方を解説)
もくじ

サイクルとは、「相場の1つの抵抗帯ブレイクからの上昇、天井をつけてからの下降という一つのチャートの形」
を指す言葉です。(※Aサイクルの場合)
相場における「底→天井→底」の一連の流れ
初心者でもわかるサイクル理論


私はサイクルを一つのチャートの単位だと考えています

・ローソク足が集まるとサイクルが形成される
・サイクルが集まると波が形成される
・波が集まると局面が形成される
・局面が集まるとチャートが形成される
サイクルをバイナリーで使うメリット
サイクルがわかると、で今相場がどういう状況かを一目見ただけで判断できるようになります。
相場環境認識をする時、エントリー時には
「チャートの単位を細分化し、必ずどこの単位に対してアプローチをかけているのか?」を明確にする必要があります
この世界に存在するテクニカル分析を行なっている億トレーダーは全員と言っても過言でないほど、このどこかにアプローチをかけています。
そしてこの単位の意識を持っていくことで、MTF分析を行う時にも
「この短期足は長期足がどんな状況で発生したものなのか」
というのを容易に把握しやすくなります。

私はサイクルを捉えるときに全部で4つのパターンに分けて考えています。
①「A」②「V」③「U」④「∩」
AとVのサイクルに関してはご存知の方も多いかと思いますが、Uサイクルと逆Uは私のオリジナルの考え方です。
AサイクルとVサイクルの特徴

一般的に「サイクル」とはAサイクルとVサイクルを指します。
Aは「上昇→下降」/ Vは「下降→上昇」
を経て形成されたチャートの形になります。

このように「A」「V」のような形をしているからAサイクル、Vサイクルと呼ばれています。
このサイクルは「集まることによって意味を持つ」と言うのが特徴です。
例えば、VサイクルよりもAサイクルの方が多い局面であれば「上昇したがそれと同じだけ、またはそれ以上に強い力で売り圧に押さえつけられている」と言うことを見ることができます。
Uサイクルと逆Uサイクルの特徴

Uは「急落→レンジ→急騰」
∩は「急騰→レンジ→急落」
を経て形成されたサイクルを指します。

Uサイクルと逆Uサイクルの使い方
どちらにポジションが傾いているのかというのは大きな流れのどの局面でできたかによって変化しますが、ポジションの偏りが明確に出ていて、
Uと∩の出現時には
私の提唱する『究極の相場の原理原則』である
「新規買/新規売/決済買/決済売」
が極めてわかりやすい局面にあります。
どんなポジションが多いのかがわかれば「理にかなった抵抗帯が引きやすくなります。

Uと∩は極めて重要で頻出するので必ず覚えましょう。
期末テストで言うところの「必ず出る問題」だと考えていてください。笑


基本的に私の場合は前者の「市場心理分析」として裁量トレードにサイクルを利用しています。
サイクルを用いた相場環境認識

私はサイクルを以下の3つの軸で判断しています。
- サイクルの形と大きさ
- サイクルクローズをしているか
- サイクルが形成の角度
サイクルの形状からトレンドの強さを見極める
バイナリーオプションの場合は構造上、足一本単位で「次足が陽線か陰線か」を予測しなければいけません。
私がバイナリーで使う場合は
「サイクルの形状」から「オーダーが並びやすい箇所」を見定める為にサイクルを使用します。
- AとVは「集合体」で圧力を判断するのに対して
- Uと∩は「単体」でも強い意味を持ちます。
Uと∩は「どちらかの一方のポジションに大幅な傾きが起きている可能性」を示唆します。
「サイクルの形からどこに圧力がかかりやすいのか」を見極め、プライスアクションやその他条件に満たしたときにエントリー。

トレーダーが「チャートの形が弱い、強い」言っているのをを聞いたことがある方もいらっしゃるかと思います。
これらは「サイクルの集合体」から判断していていることが多く、「サイクル」を見定めることでどこが「心理的な抵抗帯」となりやすいのかを見極めることができます。

サイクルの形については4種類のパターンを上記で解説しましたので、サイクルクローズと角度について解説しましょう
サイクルクローズとは

サイクルクローズとは、1つのサイクルの始点となる部分まで終点が辿り着いているかの指標になります。
画像①のサイクルの場合、始点から上昇し、高値をつけて始点の価格水準まで戻ってきていますので、サイクルクローズしているという状況になります。
逆に②のサイクルは始点に戻ってきていないので、サイクルクローズしておらず、上昇トレンドの押し目といった形になっていますね。
サイクルが作られるまでの経過時間(サイクルの角度)

Aサイクルの角度が急であればあるほど潜在的な売り圧力が強い、Vサイクルの角度が急であればあるほど、買い圧力が強いという判断をします。
例えばレンジの中で、Vサイクルの角度が急なのに対し、Aサイクル角度が緩やかである場合、短期的には潜在的な買い圧力が強いレンジという判断をします。
周期トレードとは

相場のサイクル(AとV)の形から一定の周期を捉え、前回高値をつけてから直近高値までの間隔など「期間」にアプローチをかける手法のこと
周期トレードはサイクルトレードと似た部分があり、一緒にされることが多々ありますが、厳密には異なると考えています。
サイクルを周期トレードに使う手法
サイクルの集まりを見て、相場に法則性や傾向を感じ取ることで「周期トレード」や「チャネルを使ったトレード」に応用されます。
株、FX、先物におけるトレードで「サイクル=周期」として
「この期間上昇したんだから、次の期間は下がるであろう」
という大体の「相場が節目を迎える期間」(天井または底をつけるであろう時期)を予測する方法として「サイクル理論の周期に基づくトレード手法」も存在します。(4Hサイクル、メジャーサイクル、プライマリーサイクル、etc…)
- 1サイクルあたりローソク足9本で出来ているから、次の9本目で逆張り
- 前々回高値から前回高値までの周期を見て、前回高値から次つける高値を予測する
上記はメリマンサイクル論に基づいた7年前の周期トレード解説動画
主に周期トレードは、スイングトレード、長期投資で使われる場合が多いです。更に応用して、ローソク足以外にもMACD等、その他インジケーターの周期をみる手法も存在します。
要は「周期トレード」と一口に言っても、「同じ移動平均線を用いたトレードでも人によって全くやってることが違う」のと一緒でたくさんの解釈が存在します。

私の開発したBOツール「Benefit」では「AサイクルとVサイクルの規則性」をトレンドの強さを測るためロジックに採用しています。


サイクルとは「チャートの単位」の一つである
サイクルを理解すると「市場心理」を捉えられ、「逆張りトレードに使える反発ライン」を導き出すことができる
ライントレードを行なっていて、初めて自分でサイクルの存在と優位性に気づいた時には感動しました。
具体的なラインの引き方やプライスアクションについては最後まで無料で読める「すべての初心者に捧ぐライントレード講座」で言及しているので見てみてください。
参考 全ての初心者に捧ぐライントレード講座note